シングルマザーでお金がない時の支援制度|手当・貸付・相談先【2026年版】

ひとり親として働きながら子どもを育てていると、急な出費や収入の減少で「今月の生活費が足りない」という状況になることがあります。
結論から言うと、お金が足りないときは「①もらえる手当の確認 → ②無利子・低利の公的貸付 → ③家計の見直し → ④それでも足りない場合の民間ローン」の順で検討するのが安全です。公的制度には返済不要の手当や、無利子で借りられる貸付があり、民間のカードローンより負担を大きく抑えられます。
この記事で分かることは次のとおりです。
- 母子家庭・シングルマザーが受けられる主な手当(児童扶養手当など)
- 無利子・低利で借りられる公的貸付(母子父子寡婦福祉資金・生活福祉資金)
- 困ったときの相談先と、申請から受け取りまでの注意点
- カードローンを検討する場合の条件とリスク
※制度の金額や条件は2026年10月時点で確認できた情報です。自治体や年度によって変わることがあるため、最新の内容はお住まいの市区町村の窓口でご確認ください。
まず確認したい「返済不要」の手当・助成

借りる前に、受け取れる手当や助成を漏れなく申請しているかを確認しましょう。返済不要のお金は、家計の土台になります。
児童扶養手当
児童扶養手当は、ひとり親家庭などの子どもを養育している人に支給される手当です。2026年4月時点の月額は次のとおりです(青森県の公式ページで確認した額)。
| 区分 | 全部支給 | 一部支給 |
|---|---|---|
| 第1子 | 48,050円 | 48,040円〜11,340円 |
| 第2子以降の加算(1人につき) | 11,350円 | 11,340円〜5,680円 |
手当には本人の所得による制限があり、全部支給か一部支給か、または支給停止かが決まります。
| 扶養親族の数 | 全部支給 | 一部支給 |
|---|---|---|
| 0人 | 69万円 | 208万円 |
| 1人 | 107万円 | 246万円 |
| 2人 | 145万円 | 284万円 |
手当は申請した月の翌月分からの支給が基本で、さかのぼって受け取ることは原則できません。離婚などでひとり親になったら、早めに市区町村の窓口で申請しましょう。支給月は自治体の案内で確認してください。
自治体独自の手当や医療費助成
国の制度とは別に、自治体が独自にひとり親家庭向けの手当(東京都の「児童育成手当」など)や、医療費の自己負担を軽くする「ひとり親家庭等医療費助成」を設けている場合があります。
金額や対象年齢、所得制限は自治体ごとに異なるため、児童扶養手当の申請と同じタイミングで「ほかに使える制度はないか」を窓口で聞いておくと効率的です。
資格取得の支援(自立支援教育訓練給付金など)
収入を増やすために資格の取得を考えている場合は、ひとり親家庭向けの教育訓練給付や、養成機関に通う間の生活を支える給付金が用意されていることがあります。対象講座や支給額は自治体と年度で変わるため、母子・父子自立支援員がいる窓口で相談しましょう。
出産や育児で仕事を休んでいる期間の給付については、こちらの記事で詳しく解説しています。
無利子・低利で借りられる公的な貸付
手当だけでは足りない場合は、民間ローンより先に公的な貸付を検討します。金利が無利子か低利で、返済期間にも配慮があるのが特徴です。
母子父子寡婦福祉資金貸付金
母子家庭・父子家庭などの経済的な自立を支えるための貸付で、都道府県・指定都市・中核市が実施しています。窓口は福祉事務所などです。
秋田県の一覧(2026年4月1日現在)では、資金は次の12種類に分かれています。
- 修学資金・修業資金・就学支度資金(子どもの進学や就職の準備)
- 技能習得資金・就職支度資金(親の資格取得や就職の準備)
- 生活資金・医療介護資金
- 住宅資金・転宅資金(引っ越し)
- 結婚資金・事業開始資金・事業継続資金
金利は、修学・修業・就学支度資金が無利子です。それ以外の資金は、連帯保証人がいれば無利子、いなければ年1.0%です。
技能習得資金:月68,000円/転宅資金:26万円/住宅資金:150万円(特別な場合は200万円)/結婚資金:34万円
※限度額は自治体や年度によって異なります。お住まいの自治体で必ず確認してください。
申請には審査があり、貸付決定まで一定の日数がかかります。「必要になってから」ではなく、引っ越しや進学など支出の予定が見えた時点で相談するのがポイントです。
生活福祉資金貸付制度(緊急小口資金など)
低所得世帯などを対象に、都道府県社会福祉協議会が行う貸付です。窓口は市区町村の社会福祉協議会です。
- 緊急小口資金:緊急かつ一時的に生計の維持が難しくなった場合に、10万円以内を無利子で借りられます。保証人は不要で、据置期間(2か月以内)のあと12か月以内に返済します。
- 総合支援資金:生活の立て直しが必要な場合の生活費(二人以上の世帯は月20万円以内)などを借りられます。連帯保証人がいれば無利子、いなければ年1.5%です。
総合支援資金や緊急小口資金は、原則として自治体の「自立相談支援事業」を利用することが要件になっています。まずは社会福祉協議会か、自治体の生活困窮者の相談窓口に連絡しましょう。
公的な給付や貸付が始まるまでの「つなぎ」として使える制度については、こちらの記事で詳しく解説しています。
困ったときの相談先
どの制度が使えるか分からないときは、ひとりで調べるより窓口に相談した方が早く進みます。
| 相談先 | 相談できること |
|---|---|
| 市区町村の子育て・ひとり親支援の窓口 | 児童扶養手当、自治体独自の手当、医療費助成 |
| 福祉事務所(母子・父子自立支援員) | 母子父子寡婦福祉資金、就業・資格取得の支援 |
| 市区町村の社会福祉協議会 | 緊急小口資金・総合支援資金 |
| 自立相談支援機関(生活困窮者自立支援制度) | 家計の立て直し、住まい・仕事の相談 |
体調を崩して働けなくなった場合に使える制度については、こちらの記事で詳しく解説しています。
支出を見直して毎月の余裕をつくる

支援制度と並行して、固定費を見直すと毎月の負担を継続的に減らせます。効果が大きいのは、一度見直せば効果が続く次のような項目です。
- 通信費:スマホの料金プランの変更や、格安SIMへの乗り換えを検討する
- 住居費:更新時期に合わせて家賃の安い住まいや公営住宅を検討する(転宅資金の貸付も使えます)
- 保険料:保障内容が重複していないか確認する
- サブスクリプション:使っていない定額サービスを解約する
税金や公共料金の支払いが難しい場合は、滞納する前に窓口へ相談することが大切です。住民税を払えないときの対処法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
カードローンを検討する場合の条件と注意点

公的制度の審査を待つ間にどうしても支払いが間に合わない場合、カードローンが選択肢に入ることもあります。ただし、公的貸付より金利が高いため、短期間で返せる少額に限って使うことが前提です。
消費者金融は「本人の安定収入」が条件
消費者金融のカードローンは、パート・アルバイトでも本人に安定した収入があれば申し込めます。一方、貸金業法の総量規制により、貸金業者からの借入残高は年収の3分の1までに制限されます。
また、勤務先への在籍確認の電話は、大手各社とも「原則なし」などと公式に案内しています(アコムは「100%なし」、レイクは「一切おこないません」と表記)。
無利息期間は起算日と条件を確認する
大手消費者金融には、はじめて契約する人向けの無利息期間があります。ただし、起算日や条件は会社ごとに違います。
| 会社 | 無利息期間 | 主な条件・起算日 |
|---|---|---|
| プロミス | 30日間 | はじめての利用、メールアドレス登録とWeb明細利用。初回利用日の翌日から |
| アコム | 30日間 | はじめての契約。契約日の翌日から |
| アイフル | 30日間 | はじめての契約。契約日の翌日から |
| レイク | 365日/60日/30日 | 申込方法・契約額などの条件で異なる。契約日の翌日から |
※2026年10月時点の情報です。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。
借入日がまだ決まっていない段階で契約すると、契約日起算の会社では無利息期間が短くなります。すぐに借りる予定がある場合だけ申し込みましょう。
使う場合は「返済日」と「返済額」を先に決める
プロミス

| 審査時間 | 最短3分※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | 融資時間 | 最短3分※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 |
|---|---|---|---|
| 利用限度額 | 1~800万円 | 実質年率 | 2.50%~18.00% |
プロミスは無利息期間が「初回利用日の翌日から30日間」のため、契約後すぐに借りなくても無利息期間が減りません。金利は年2.5%〜18.0%(実質年率)です。
借りる前に、給料日や手当の支給日から逆算して「いつ、いくら返すか」を決めておきましょう。返済が苦しくなりそうなときは、借入を重ねる前に日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター(0570-051-051)や法テラスに相談してください。
なお、「審査なし」「誰でも借りられる」とうたう業者や、SNSで個人間融資を持ちかける相手はヤミ金の可能性があります。絶対に利用しないでください。
まとめ:手当と公的貸付を優先し、借入は最後の手段に

- まずは児童扶養手当や自治体独自の手当・医療費助成を漏れなく申請する
- 足りない場合は、母子父子寡婦福祉資金や生活福祉資金など無利子・低利の公的貸付を検討する
- どの制度が使えるか分からないときは、福祉事務所や社会福祉協議会に相談する
- 通信費や住居費などの固定費を見直し、毎月の余裕をつくる
- カードローンは公的制度を待つ間の少額・短期に限り、返済計画を立ててから使う
ひとり親家庭向けの制度は、知っているかどうかで受け取れる金額が大きく変わります。「借りる」前に「もらえる」「安く借りられる」制度を確認し、ひとりで抱え込まずに窓口を頼ってください。




















