カードローン4社目の審査は通る?借入れ3社以上の人が申し込む前に考えること

すでに3社のカードローンから借りていて、さらに4社目を検討している人もいるかもしれません。
結論からいうと、他社借入が3社あるからといって申込み自体ができないわけではありませんが、審査は厳しく見られやすくなります。何社までなら通るという公表された基準はなく、件数だけでなく借入残高や年収とのバランスで判断されます。
そして、もし4社目で借りられたとしても、返済先が増えれば家計の負担はさらに重くなります。4社目を申し込む前に、借入れをまとめたり減らしたりする方法がないかを先に考えることが大切です。
この記事では、次の内容を解説します。
- 4社目のカードローン審査が厳しくなる理由
- 4社目でも審査の対象になりやすいケース
- 4社目を申し込む前に考えたいこと
- 借入れが増えすぎたときの選択肢と相談先
4社目のカードローン審査が厳しくなる理由
総量規制の上限に近づいている
消費者金融やクレジットカードのキャッシングには、貸金業法の総量規制があり、貸金業者からの借入残高の合計が年収の3分の1を超える貸付は原則として禁止されています。この上限は1社ごとではなく、すべての貸金業者の合計で判断されます。
たとえば年収300万円の人の上限は100万円です。3社で合わせて90万円借りていれば、4社目で借りられるのは最大でも10万円で、審査次第ではそれも難しくなります。
銀行カードローンは総量規制の対象外ですが、金融庁の調査(2018年)では、他行からの借入れも含めて「年収の2分の1」を上限にしている銀行が約8割でした。銀行でも借入れが多い人の審査は慎重になります。
返済負担率が高くなっている
年収に対して、毎年のローン返済額が占める割合を「返済負担率」と呼びます。借入先が増えるほど毎月の返済額の合計は大きくなり、返済負担率も上がります。
| 年収 | 年間の返済額 | 返済負担率 |
|---|---|---|
| 300万円 | 60万円(月5万円) | 20.0% |
| 300万円 | 90万円(月7.5万円) | 30.0% |
| 500万円 | 90万円(月7.5万円) | 18.0% |
同じ返済額でも、年収によって負担の重さは大きく変わります。住宅ローンや自動車ローン、スマホ本体の分割払いなども返済負担に含めて考えられます。どの程度を基準にしているかは各社とも公表していません。
借入件数そのものが慎重に見られる
借入先が多いと、「収入に対して出費が多いのでは」「返済のために別の会社から借りているのでは」と見られることがあります。借入件数が審査でどう評価されるかは非公開ですが、件数が増えるほど慎重に判断される傾向があると一般にいわれています。
申込みの記録が重なりやすい
借入先が増える過程で、審査に落ちた申込みも含めて短期間に申込みが重なっていることがあります。申込みの記録はCIC・JICCで照会日から6か月残り、短期間に集中していると審査で不利になります(いわゆる「申し込みブラック」)。
申し込みブラックの原因と避け方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
4社目でも審査の対象になりやすいケース
借入れが3社あっても、次のような場合は返済能力に余裕があると判断される可能性があります。
借入残高が少なく、総量規制まで余裕がある
3社の借入れがそれぞれ数万円程度で、合計しても年収の3分の1まで十分な余裕がある場合は、件数の割に負担は大きくないと判断されることがあります。
年収が高く、返済負担率が低い
年収が高ければ、同じ返済額でも返済負担率は低くなります。毎月の返済を無理なく続けられていることが前提です。
これまでの返済が期日どおりで、延滞の記録がない
信用情報に延滞や債務整理などの記録がなく、これまでの返済を期日どおりに続けていることも重要です。
ただし、こうした条件を満たしていても審査に通るとは限りません。大手でも他社借入の状況によっては利用できない場合があります。
4社目を申し込む前に考えたいこと

借入れの一覧を作って現状を把握する
まず、すべての借入れを書き出してみましょう。
- 借入先(消費者金融・銀行・クレジットカードのキャッシングなど)
- 借入残高と金利
- 毎月の返済額と返済日
- 完済までのおおよその期間
貸金業者からの借入残高の合計を年収の3分の1と比べると、総量規制まであとどのくらい余裕があるかがわかります。
「返済のための借入れ」になっていないか確認する
4社目で借りたいお金の使い道が、ほかのカードローンの返済に充てるためであれば注意が必要です。返済のために新たに借りる状態が続くと、借入残高が減らないまま利息だけが増えていきます。この場合は、新たな借入れより借入れの整理を優先しましょう。
少額の借入れを完済・解約して件数を減らす
残高が少ない借入れがあれば、繰上返済で完済し、今後使わないなら解約することで借入件数を減らせます。
おまとめローンで借入れを1本にまとめる
複数の借入れを1社にまとめる「おまとめローン」を使うと、返済日が1回になり、金利が下がれば利息の負担も軽くなる可能性があります。
総量規制には、借り手に一方的に有利になる借換えは、年収の3分の1を超えていても認めるという例外があり、これがおまとめローンの根拠になっています。
| 商品 | 主な特徴 |
|---|---|
| アイフル「おまとめMAX」「かりかえMAX」 | 年3.0%〜17.5%、1万円〜800万円。銀行や貸金業者からの借入れ、ショッピングリボなども対象。返済専用 |
| アコム「借換え専用ローン」 | 年7.7%〜18.0%、1万円〜300万円。消費者金融とクレジットカードのキャッシングが対象(銀行カードローン・ショッピングは対象外)。返済専用 |
| 一部の銀行カードローン | 横浜銀行・千葉銀行は借り換え・おまとめに使えると明記。auじぶん銀行には「借り換えコース」がある |
※2026年10月時点の情報です。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。
おまとめローンも審査があり、まとめたあとは追加で借りられない商品が多い点に注意しましょう。
アイフル

| 審査時間 | 最短9分 ※申込手続き完了時点から計測した最短時間であり、申込時間や審査状況などにより異なります。 |
融資時間 | 最短9分 ※申込手続き完了時点から計測した最短時間であり、申込時間や審査状況などにより異なります。 |
|---|---|---|---|
| 利用限度額 | 500万円 | 実質年率 | 4.5%~18% |
アイフルの「おまとめMAX」「かりかえMAX」は、銀行の借入れやショッピングリボもまとめられる返済専用のローンです。年収の3分の1を超える借入れがある人も審査を受けられます。
複数の借入れをまとめるメリット・デメリットと、実現するための方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
「4社目でも借りられる」とうたう業者に注意
「他社借入が多くてもOK」「審査なし」「ブラックでも即日融資」などと勧誘する業者は、無登録のヤミ金融である可能性が高く、法外な利息や強引な取り立ての被害につながります。
金融庁は、SNSや掲示板の「個人間融資」や、「給与ファクタリング」と称する違法な貸付にも注意を呼びかけています。貸金業者を利用する前には、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で登録の有無を確認しましょう。
「取り立てが優しい」などとして「ソフト闇金」と呼ばれる業者も、実態は無登録の違法業者です。その特徴と危険性については、こちらの記事で詳しく解説しています。
返済が苦しいときの選択肢と相談先
返済が遅れる前に借入先へ相談する
返済が間に合わないとわかったら、期日前に借入先へ連絡し、返済方法を相談しましょう。連絡せずに延滞が続くと、遅延損害金がかかるうえ、長期延滞として信用情報に登録され、5年程度は新たなローンやクレジットカードの審査に大きく影響します。
債務整理を検討する
返済の見通しが立たない場合は、債務整理という方法もあります。
- 任意整理:弁護士や司法書士が債権者と交渉し、返済額や返済方法を見直す手続き
- 特定調停:簡易裁判所で債権者と返済方法を話し合う手続き
- 個人再生:裁判所の手続きで借金を減額し、原則3〜5年で分割して返す手続き(債務5,000万円以下が対象)
- 自己破産:裁判所の手続きで、原則として借金の支払い義務を免除してもらう手続き
債務整理をすると、その情報が信用情報機関に登録され、一定期間はローンやクレジットカードの利用が難しくなります(KSCでは破産・民事再生の官報情報が7年以内)。メリットとデメリットを専門家に相談したうえで判断しましょう。
主な相談窓口
- 日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター:0570-051-051
- 法テラス(日本司法支援センター):収入などの条件を満たせば、弁護士・司法書士費用の立替えを利用できる場合があります
- お住まいの自治体の生活困窮者の相談窓口、社会福祉協議会
- ヤミ金融の被害:警察相談専用電話 #9110、金融庁 金融サービス利用者相談室 0570-016-811
まとめ:4社目の前に、借入れの整理を考える

- 他社借入が3社あっても申込みはできるが、総量規制・返済負担率・借入件数から審査は厳しくなりやすい
- 何社までなら通るという公表された基準はない
- 借入残高が少ない、年収が高い、延滞がないといった場合は審査の対象になりやすい
- 4社目を申し込む前に、借入れの一覧を作り、完済・解約やおまとめローンで借入れを整理することを検討する
- 「他社借入が多くてもOK」とうたう業者は利用しない
- 返済が苦しいときは、延滞する前に借入先や公的な窓口へ相談する
借入先を増やすほど、返済の管理は難しくなります。4社目を検討している今こそ、借入れ全体を見直すタイミングと考えましょう。


















