複数のカードローンをひとまとめにする方法|おまとめのメリット・デメリット

複数のカードローンを利用していて返済の管理が大変な場合、借入を1つのローンにまとめる「おまとめ(一本化)」で、返済日を1回にし、条件によっては金利も下げられる可能性があります。
一方で、おまとめには審査があり、毎月の返済額を下げると返済期間が延びて、かえって利息の総額が増えることもあります。この記事では、借金をひとまとめにする3つの方法、メリットとデメリット、主な商品の対象範囲の違い、失敗しないための注意点を解説します。
この記事で分かること
- 借金をひとまとめにする3つの方法と、それぞれの向き不向き
- おまとめローンが総量規制の「例外」になる理由
- おまとめのメリット・デメリット(返済総額の試算付き)
- 主なおまとめ・借り換え商品で「まとめられる借入」の違い
借金を「ひとまとめ」にするとは
借金をひとまとめにするとは、複数の会社からの借入を、1社のローンで借りたお金で完済し、返済先を1つにすることです。「おまとめローン」「一本化」「借り換え」などと呼ばれます。
おまとめローンは総量規制の「例外貸付」
消費者金融などの貸金業者からの借入は、総量規制により、原則として年収の3分の1を超えて借りられません。ただし、次のような借り換えは「例外貸付」として、年収の3分の1を超えていても貸付が認められています。
・借入残高を段階的に減少させるための借換え
参考:金融庁「貸金業法Q&A」
消費者金融のおまとめ専用ローンは、この例外貸付の考え方に基づいて提供されています。そのため、すでに年収の3分の1近く借りている人でも、審査を受けられる場合があります。ただし、例外貸付の対象になる借入でも、借入残高そのものは総量規制の計算に含まれます。
借金をひとまとめにする3つの方法
| 方法 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 消費者金融のおまとめ専用ローン | 総量規制の例外貸付として、年収の3分の1を超えていても申し込める場合がある。返済専用で追加借入できない商品が多い | まとめられる借入の範囲が商品ごとに異なる |
| 銀行カードローン | 上限金利が年14%台〜15%前後の商品が多い。資金使途に借り換え・おまとめを明記している銀行もある | 審査に時間がかかることがある。カードローンなので追加借入できてしまう |
| 銀行などのフリーローン | 一括で借りて分割で返す形式で、追加借入がない | おまとめに使えるかは商品ごとに確認が必要 |
消費者金融のおまとめ専用ローン
おまとめ専用ローンは、借入の一本化を目的とした商品です。多くは返済専用で追加の借入ができないため、借金を確実に減らしていく仕組みになっています。
銀行カードローン・フリーローン
銀行カードローンは、資金使途の範囲で借り換えやおまとめに利用できる場合があります。例えば横浜銀行カードローンは「他のローンやクレジットカードのリボ払いなど」のおまとめができると明記し、千葉銀行のカードローンも「他のお借入れのおまとめ」に利用できるとしています。auじぶん銀行には年0.5%金利が優遇される「借り換えコース」(限度額100万円以上)があります。
一方、銀行カードローンは追加で借りられるため、おまとめ後に再び借入を増やしてしまうリスクがあります。
楽天銀行スーパーローンを借り換えに使う場合の特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。
金融庁の調査で分かる銀行のおまとめの実態
金融庁の調査(2018年)によると、「おまとめローン」などの名前で他社・他行のカードローンをまとめる融資を扱っている銀行は約5割でした。また、他行からの借入も含めて年収の2分の1程度を上限にしている銀行が約8割ありました。銀行のおまとめも審査は慎重に行われると考えておきましょう。
主なおまとめ・借り換え商品の比較
大手消費者金融のおまとめ・借り換え商品は、まとめられる借入の範囲が大きく異なります。
| 商品名 | 金利(年率) | 限度額 | まとめられる借入 |
|---|---|---|---|
| アイフル「おまとめMAX」 | 3.0%〜17.5% | 1万円〜800万円 | 銀行や貸金業者からの借入、クレジットのショッピング債務(銀行の消費性ローンやショッピングリボを含む)。アイフルを利用中または過去に利用したことがある人向け |
| アイフル「かりかえMAX」 | 3.0%〜17.5% | 1万円〜800万円 | おまとめMAXと同じ。アイフルの利用がはじめての人向け |
| アコム「借換え専用ローン」 | 7.7%〜18.0% | 1万円〜300万円(借換え対象の残高の範囲内) | 消費者金融からの借入とクレジットカードのキャッシング。銀行カードローンとショッピング利用は対象外 |
※2026年10月時点の情報です。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。
アイフルのおまとめMAX・かりかえMAXは、元利定額返済方式で最長13年(156回)の返済専用商品です。担保・保証人は不要で、年収の3分の1を超える借入がある人も審査を受けられるとしています。
アイフル

| 審査時間 | 最短9分 ※申込手続き完了時点から計測した最短時間であり、申込時間や審査状況などにより異なります。 |
融資時間 | 最短9分 ※申込手続き完了時点から計測した最短時間であり、申込時間や審査状況などにより異なります。 |
|---|---|---|---|
| 利用限度額 | 500万円 | 実質年率 | 4.5%~18% |
アイフルの「おまとめMAX」は、銀行カードローンやショッピングリボもまとめられる返済専用のおまとめローンです。金利は年3.0%〜17.5%。返済先を1つにして計画的に完済を目指したい方に。
アコムの借換え専用ローンの特徴と審査については、こちらの記事で詳しく解説しています。
借金をひとまとめにするメリット
返済日と返済先が1つになり管理しやすい
3社から借りていれば返済日も3回あり、残高や返済額の把握が難しくなります。1社にまとめれば返済日は月1回になり、完済までの計画も立てやすくなります。
金利が下がれば返済総額を減らせる
まとめた先の金利が今より低ければ、利息を減らせます。30万円を3年(36回)で返済する場合の試算です。
| 金利 | 毎月の返済額 | 返済総額 |
|---|---|---|
| 年18.0% | 約10,846円 | 約390,456円 |
| 年10.0% | 約9,680円 | 約348,480円 |
また、利息制限法では元本100万円以上の上限金利は年15%です。少額の借入を複数まとめて100万円以上の1本の契約にすると、適用される金利が下がる場合があります。
借金をひとまとめにするデメリット・注意点

審査は慎重に行われる
おまとめは借入総額が大きくなりやすいため、審査では返済能力や他社の返済状況が慎重に確認されます。申し込めば必ずまとめられるわけではありません。
返済期間が延びると利息総額が増えることがある
おまとめで毎月の返済額が下がると楽になったように感じますが、返済期間が延びれば、金利が下がっても利息の総額が増えることがあります。申込前に、今のまま返した場合とまとめた場合の返済総額を比べておきましょう。
まとめた後に再び借りると借金が増える
おまとめで完済した元の借入先の契約が残っていると、再び借りてしまうリスクがあります。おまとめ後は、不要になったカードローンを解約しておくのが安全です。
延滞中や延滞歴があると審査は厳しくなる
返済の遅れは信用情報機関に記録され、審査で確認されます。おまとめを検討しているなら、まずは今の返済を遅らせないことが大切です。
おまとめが難しいときの選択肢
おまとめの審査に通らない、まとめても返済が難しいという場合は、ほかの方法を検討しましょう。
利用中のカードローンの金利を見直してもらう方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
それでも返済が困難な場合は、任意整理などの債務整理で返済額を軽くできることがあります。日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター(0570-051-051)や法テラスでも相談できます。銀行カードローンを任意整理する場合の注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
なお、「おまとめできます」「審査なし」などとSNSで勧誘する業者は、ヤミ金や詐欺の可能性があります。登録のない業者は絶対に利用しないでください。
まとめ|おまとめは「返済総額」と「まとめられる範囲」を確認してから
- 借金をひとまとめにすると、返済日が1回になり管理しやすくなる
- 消費者金融のおまとめ専用ローンは総量規制の例外貸付として提供されている
- 商品によってまとめられる借入の範囲が違う(アイフルは銀行カードローンも対象、アコムは対象外)
- 毎月の返済額が下がっても、返済期間が延びれば利息総額が増えることがある
- まとめた後は、元の借入先で再び借りないようにする
おまとめは、返済を立て直すための有効な手段の1つです。申し込む前に返済総額を試算し、まとめた後は計画的に完済まで返済を続けましょう。毎月の返済方法の選び方や返済計画の立て方については、こちらの記事で詳しく解説しています。




















