カードローンの返済方法の選び方|無理なく完済する計画と困ったときの相談先
カードローンの返済で困らないためには、「自分に合った返済方法(支払い手段)を選ぶ」「返済方式と最低返済額の仕組みを理解する」「最低返済額より多めに返す」の3つが大切です。そして、もし返済が苦しくなったら、滞納する前に早めに相談することが何よりも重要です。
この記事では、カードローンの返済方法の種類と選び方、返済方式の違い、無理のない返済計画の立て方、返済が難しくなったときの対処法と相談先を解説します。
この記事で分かること
- 口座振替・ATM・インターネット返済など返済方法ごとの特徴
- リボルビング返済の仕組みと「最低返済額だけ」の落とし穴
- 完済までの期間を短くする返済計画の立て方
- 返済が苦しくなったときの対処法と公的な相談窓口
カードローンの主な返済方法と選び方

カードローンの返済方法(お金の払い込み方)は、主に次の5つです。利用できる方法は会社によって異なります。
| 返済方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 口座振替(自動引き落とし) | 返済日に自動で引き落とされ、払い忘れを防げる | 残高不足だと延滞になる。通帳に引き落とし履歴が残る |
| インターネット返済 | スマホから24時間手続きできる会社が多い | 対応する金融機関の口座が必要 |
| ATM(自社・提携・スマホATM) | コンビニなどで手軽に返済できる | 提携ATMは手数料がかかる場合がある。1,000円未満の端数を払えないことがある |
| 銀行振込 | 指定口座に振り込むだけで返済できる | 振込手数料は自己負担になるのが一般的 |
| 店頭窓口 | その場で残高や完済の確認ができる | 営業時間や店舗数が限られる |
例えばアコムは、インターネット、アコムATM、提携ATM(スマホATMを含む)、振込、口座振替、PayPayマネーの6つの返済方法を用意しています。アイフルやSMBCモビットは、アプリを使ってセブン銀行ATM・ローソン銀行ATMでカードなしの返済に対応しています。
※2026年10月時点の情報です。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。
返済方法の選び方
- 払い忘れが心配な人:口座振替。給料日の直後を引き落とし日にすると残高不足を防ぎやすくなります
- 手数料をかけたくない人:インターネット返済や自社ATMなど、手数料無料の方法
- 余裕があるときに多めに返したい人:インターネット返済やATM。好きなタイミングで追加返済できます
毎月のことなので、「忘れにくく、手間と手数料が少ない方法」を選ぶのが続けるコツです。
返済方式の仕組みを理解しておこう

毎月いくら返すのかを決めるルールを「返済方式」といいます。カードローンでは、借入残高に応じて毎月の返済額が決まるリボルビング方式が一般的です。
代表的な返済方式
| 返済方式 | 毎月の返済額の決まり方 | 特徴 |
|---|---|---|
| 元利定額リボルビング | 元金と利息を合わせた額が一定 | 毎月の支払い額が分かりやすい。返済の初期は利息の割合が大きい |
| 元金定額リボルビング | 一定額の元金に、その月の利息を上乗せ | 元金が着実に減り、返済総額を抑えやすい。初期の返済額は大きめ |
| 残高スライド方式 | 借入残高の段階に応じて返済額が変わる | 残高が減ると毎月の返済額も下がる |
実際の商品では、これらを組み合わせた方式が使われています。例えばアイフルは「借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式」、SMBCモビットは「借入後残高スライド元利定額返済方式」、アコムは「定率リボルビング方式」を採用しています。自分の契約がどの方式かは、契約書面や会員ページで確認できます。
最低返済額だけ払い続けると完済が遠くなる
リボルビング方式では、毎月の最低返済額が低めに設定されています。アイフルは月4,000円から、SMBCモビットやバンクイックは月1,000円からなど、少額から返済できます。
ただし、最低額だけを払い続けると、返済額の多くが利息に充てられ、元金がなかなか減りません。例えば30万円を年18.0%で借りた場合、毎月の返済額によって完済までの期間と返済総額は次のように変わります(追加借入なし、毎月定額返済の概算)。
| 毎月の返済額 | 完済までの期間 | 返済総額 |
|---|---|---|
| 5,000円 | 約155か月(約13年) | 約77万円 |
| 10,000円 | 約41か月(約3年5か月) | 約40万円 |
| 15,000円 | 約24か月(約2年) | 約36万円 |
※概算です。実際の返済額は各社の返済方式や日数計算によって異なります。
毎月5,000円多く返すだけで、返済総額が30万円以上変わることがあります。余裕のある月は最低額より多めに返すことを意識しましょう。
金利と利息の計算方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとまったお金が入ったら繰上げ返済・一括返済
カードローンは、約定返済とは別にいつでも追加で返済できるのが一般的です。ボーナスや臨時収入があったときに追加で返すと、その分の元金が減り、以降の利息も少なくなります。
一括返済で利息を減らす方法と手続きの注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
無理なく返済を続けるための3つのポイント

1. 借りる前に返済シミュレーションをする
多くのカードローン会社が、公式サイトで返済シミュレーションを提供しています。借りる前に「毎月いくら返せば何か月で完済できるか」を確認し、家計の中で無理なく出せる金額かどうかを判断しましょう。
2. 必要以上に借りない
限度額に余裕があっても、使い道の決まっていない借入はしないことが大切です。返済中に追加で借りると、完済の時期がどんどん先に延びてしまいます。
3. 返済日を家計のリズムに合わせる
給料日の直後に返済日を設定すると、残高不足による延滞を防ぎやすくなります。プロミスやSMBCモビットのように、返済日を5日・15日・25日・末日から選べる会社もあります。
返済が遅れると遅延損害金(アコム・レイクは年20.0%など)がかかるうえ、長期の延滞は信用情報に記録され、今後のローンやクレジットカードの審査に影響します。
また、返済中に契約者本人が亡くなった場合、残った借金は原則として相続の対象になります。家族に負担を残さないためにも、借入状況を把握し、計画的に返済しておくことが大切です。この点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
返済日に遅れるとどうなる?
返済の遅れは、思っている以上に影響が大きくなります。遅れた場合に起こることを知っておきましょう。
遅延損害金がかかる
返済日の翌日から実際に返済した日まで、通常の利息より高い利率の遅延損害金が日割りでかかります。遅れが長くなるほど、支払う金額は増えていきます。
借入先から連絡が来る
返済が確認できないと、借入先から電話や郵便などで返済のお願いの連絡が来ます。連絡を無視すると状況が悪化するだけなので、すぐに返済するか、返済できる日を伝えましょう。
カードローンの利用が止まる
延滞中は、追加の借入ができなくなるのが一般的です。急な出費に備えてカードローンを残している場合でも、延滞があれば使えなくなります。
信用情報に記録が残る
延滞が続くと、信用情報機関に延滞の情報が登録されます。CICやJICC、全国銀行個人信用情報センターでは、契約期間中と契約終了後5年以内、こうした情報が保有されます。記録が残っている間は、新たなローンやクレジットカード、スマホ端末の分割払いなどの審査に通りにくくなります。
うっかり遅れたときはすぐに返済・連絡する
残高不足などでうっかり遅れてしまった場合は、気づいた時点ですぐに返済し、必要に応じて借入先に連絡しましょう。早く対応するほど、遅延損害金も影響も小さく済みます。
返済に関するよくある疑問
返済日は変更できる?
返済日を選べる会社では、会員ページや電話で変更を受け付けていることがあります。給料日が変わったときなどは、返済日も見直しましょう。変更の可否や手続きは会社によって異なるため、公式サイトで確認してください。
返済方法は途中で変えられる?
ATM返済から口座振替に切り替えるなど、返済方法は契約後でも変更できるのが一般的です。口座振替の登録には時間がかかることがあるため、切り替えが完了するまでは別の方法で返済しましょう。
追加で返済すると翌月の返済額は減る?
追加返済をしても、翌月以降の約定返済は通常どおり必要な場合が多くあります。追加返済の扱いは会社によって異なるため、「翌月の返済が不要になる」と思い込まず、会員ページで次回の返済額を確認してください。
家計の中でどのくらいなら返済にあてられる?
目安は人によって異なりますが、家賃・光熱費・食費などの生活費と、急な出費への備えを差し引いた残りの範囲で考えることが大切です。返済のために生活費が足りなくなり、再び借りるという状態は避けましょう。
返済が苦しくなったときの対処法

収入の減少や急な出費で返済が難しくなることは誰にでも起こり得ます。大切なのは、延滞する前に行動することです。
まずは借入先に相談する
返済日に間に合わないと分かった時点で、借入先に連絡しましょう。事情によっては、返済日の変更や一時的な返済額の調整について相談に乗ってもらえる場合があります。連絡せずに延滞するのがいちばん状況を悪くします。
複数の借入はおまとめ・借り換えを検討する
複数の会社から借りていて返済日や返済額の管理が難しい場合は、借入を1つにまとめる「おまとめローン」や、金利の低いローンへの借り換えが選択肢になります。返済先が1つになり、金利が下がれば利息も減らせます。
ただし、審査があることや、毎月の返済額を下げると返済期間が延びて利息総額が増える場合があることには注意が必要です。借入をひとまとめにする方法とメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
家族に相談する
言い出しにくいかもしれませんが、家族に事情を話して一時的に援助を受けることも検討しましょう。延滞が続いて信用情報に記録が残るよりも、早い段階で相談した方が影響は小さく済みます。
専門の窓口に相談する
自力での返済が難しい場合は、ひとりで抱え込まずに専門の窓口に相談してください。
- 日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター(0570-051-051):貸金業者からの借入に関する相談
- 法テラス(日本司法支援センター):経済的に余裕がない人向けの無料法律相談や、弁護士・司法書士費用の立替え制度
- お住まいの自治体・社会福祉協議会:生活費に困っている場合の自立相談支援や、生活福祉資金貸付制度の相談
債務整理という選択肢もある
収入に比べて借金が多すぎる場合は、任意整理・個人再生・自己破産といった債務整理で、返済の負担を軽くできることがあります。信用情報に記録が残り、一定期間は新たな借入やクレジットカードの利用が難しくなるなどのデメリットはありますが、返済できないまま延滞を続けるより生活を立て直しやすくなるケースも少なくありません。
債務整理が向いているかどうかは、弁護士や司法書士、法テラスに相談して判断しましょう。銀行カードローンを任意整理する場合の注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
「返済のための借入」には注意
返済のために別の会社から借りることを繰り返すと、借金が雪だるま式に増えていきます。また、「審査なし」「ブラックでもOK」などとうたう業者やSNSの個人間融資はヤミ金の可能性が高く、法外な利息や悪質な取立てにつながります。絶対に利用しないでください。
まとめ|返済計画を立て、困ったら早めに相談を

- 返済方法は「忘れにくく、手数料が少ない」ものを選ぶ
- リボルビング方式で最低返済額だけを払うと、完済までの期間と利息が大きく増える
- 余裕がある月は多めに返し、まとまったお金が入ったら繰上げ返済する
- 借りる前に返済シミュレーションをして、無理のない金額だけ借りる
- 返済が苦しくなったら、延滞する前に借入先や専門の窓口に相談する
カードローンは、計画的に使えば急な出費を乗り切る助けになります。借りる前に完済までの道筋を確認し、困ったときはひとりで抱え込まずに早めに相談しましょう。





















