急にお金が必要になったときの対処法|借りる前に確認したい方法と公的支援

冠婚葬祭、家電の故障、急な入院など、思いがけない出費でお金が必要になることは誰にでもあります。給料日はまだ先で、手元の貯金では足りないとき、どう対処すればよいのでしょうか。
結論からいうと、まずは「借りずに用意できないか」「支払いを待ってもらえないか」を確認し、それでも足りない場合に借入を検討するのが基本です。今日中に必要で、返済の見通しが立つなら、大手消費者金融のカードローンも選択肢になります。
- 急にお金が必要になったときに取れる方法と、それぞれの向き不向き
- 生活に困っているときに使える公的な貸付制度
- カードローンで当日中に借りるための流れと条件
- 借りる前に確認したい注意点と相談先
急にお金が必要になる主なケース
急な出費の理由はさまざまですが、よくあるのは次のようなケースです。
- 冠婚葬祭(結婚式のご祝儀、葬儀の費用など)
- 病気やけがによる入院・治療費
- 家電や車の故障・買い替え
- 引っ越しや更新料などの住まいの費用
- 公共料金や税金、家賃の支払い忘れ
出費の理由や金額、いつまでに必要かによって、適した対処法は変わります。まずは「何に・いくら・いつまでに」必要かを整理しましょう。
出費の種類によっては使える制度がある
出費の種類によっては、借りる前に使える制度があります。
- 医療費:医療費の自己負担が高額になった場合は、加入している健康保険の高額療養費制度で、上限を超えた分が払い戻されます。事前に手続きをしておけば、窓口での支払い自体を抑えられる場合もあります。病院の窓口や健康保険の窓口で確認しましょう。
- 出産費用:出産育児一時金(1児につき原則50万円)があり、直接支払制度を使えば窓口での立替えは原則不要です。立替えが必要な場合は、協会けんぽなどの出産費貸付制度(無利子)も利用できます。
- 病気やけがで働けない:会社員などで健康保険に加入している場合、仕事以外の病気やけがで働けず給与が出ないときは、傷病手当金を受け取れる場合があります。
- 税金:住民税などは、自治体の納税相談で分割納付や猶予を相談できます。
これらの制度は、申請しないと使えないものがほとんどです。「借りる前に使える制度がないか」を一度確認してみましょう。
まずは借りずに用意できないか確認する
借入には利息がかかり、返済の負担も続きます。最初に、借りずに用意できる方法がないか確認しましょう。
支払先に期限の延長や分割を相談する
公共料金、携帯電話料金、家賃、税金などは、支払先に連絡すると期限の延長や分割払いに応じてもらえる場合があります。たとえば住民税は、自治体の納税相談窓口で分割納付の相談ができ、一度に納めると生活が苦しくなる場合には「換価の猶予」を申請できる制度もあります。
支払いが遅れると、延滞金がかかったり、サービスが止まったりすることがあります。払えないと分かった時点で、早めに相談するのが大切です。
不用品を売る
着なくなった服やブランド品、使っていない家電やゲーム機などは、フリマアプリやリサイクルショップで売ることができます。返済の必要がないのが最大のメリットです。
ただし、売れるまでに時間がかかったり、思ったほどの金額にならなかったりすることもあります。車やバイクなど高額なものは、売ると維持費も減らせますが、仕事や生活に支障が出ないかよく考えてから判断しましょう。
短期の仕事で収入を得る
日払いや週払いのアルバイトで収入を得る方法もあります。働いた分が確実に手に入る一方、すぐに仕事が見つかるとは限らず、必要な日までに間に合わないこともあります。数日〜数週間の余裕がある場合に向いている方法です。
家族や親族に相談する
家族や親族から借りられれば、利息がかからないか低い場合が多く、返済の相談もしやすいでしょう。一方で、お金の貸し借りが原因で関係がこじれることもあります。借りる場合は、金額や返済日をはっきり決め、必要に応じて借用書を作るなど、誠実な対応を心がけましょう。
親から借りたり援助を受けたりするときのマナーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
生活に困っているときは公的な制度も確認する
失業や病気などで生活そのものが苦しい場合は、民間の借入より先に公的な制度を確認しましょう。無利子や低金利で借りられる制度があります。
| 制度 | 主な内容 | 窓口 |
|---|---|---|
| 緊急小口資金 | 緊急かつ一時的に生計維持が困難になった場合に10万円以内。無利子・保証人不要 | 市区町村の社会福祉協議会 |
| 総合支援資金 | 生活の立て直しが必要な場合の生活支援費(単身は月15万円以内、2人以上は月20万円以内)など | 市区町村の社会福祉協議会 |
| 臨時特例つなぎ資金 | 住居のない離職者が、公的給付の開始までの生活費として10万円以内。無利子 | 市区町村の社会福祉協議会 |
| 出産費貸付制度 | 出産育児一時金の8割相当額まで無利子で貸付(協会けんぽなど) | 加入している健康保険 |
生活福祉資金(緊急小口資金・総合支援資金)は、原則として自立相談支援事業の利用が貸付の要件になっています。審査があり、すぐにお金を受け取れるとは限りませんが、カードローンより負担の軽い方法です。まずはお住まいの市区町村の社会福祉協議会や、生活福祉資金コールセンター(0120-46-1999、平日9〜17時)に相談してみましょう。
住居のない離職者向けのつなぎ資金の制度や申込み方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
カードローン以外の借りる方法
借入が必要な場合も、カードローン以外に負担の軽い方法がないか確認しましょう。
定期預金・定期貯金を担保に借りる
銀行の総合口座に定期預金がある場合、預金を解約せずに、それを担保にお金を借りられる仕組みがあります。たとえばゆうちょ銀行では、担保にする貯金の預入金額の90%以内、1口座あたり300万円まで借りられ、利率は定期貯金の約定金利に0.5%を上乗せした水準です。りそな銀行は定期預金残高の90%まで、最高200万円です。
審査を受けずに使えるのが一般的で、カードローンより金利が低いのが特徴です。上限額や金利は銀行ごとに異なるので、取引のある銀行で確認しましょう。
クレジットカードのキャッシング枠を使う
手持ちのクレジットカードにキャッシング枠が設定されていれば、ATMなどで現金を借りられます。新たに審査を受ける必要がないため、すぐに使えるのが利点です。ただし、金利はカードローンと同程度かそれ以上のことが多く、キャッシング枠は貸金業法の総量規制の対象にもなります。返済方法(翌月一括払いかリボ払いか)も確認しておきましょう。
勤務先の制度や共済の貸付を確認する
勤務先によっては、従業員向けの貸付制度や給与の前払い制度を設けている場合があります。公務員なら、共済組合の貸付制度(普通貸付、医療・結婚・葬祭などの特別貸付など)を低い利率で利用できることがあります。まずは勤務先の福利厚生の案内を確認してみましょう。
状況別の対処法の目安
| 状況 | まず検討したい方法 |
|---|---|
| 支払期限を延ばせる可能性がある | 支払先に期限の延長・分割を相談 |
| 数日〜数週間の余裕がある | 不用品の売却、短期の仕事、家族への相談 |
| 失業・病気などで生活が苦しい | 社会福祉協議会の生活福祉資金、自治体の相談窓口 |
| 定期預金がある | 定期預金担保の貸越 |
| 今日中に必要で、返済の見通しが立つ | 大手消費者金融のカードローン |
今日中に必要ならカードローンも選択肢になる
ほかの方法では間に合わず、今日中にお金が必要な場合は、カードローンも選択肢になります。カードローンには次のような特徴があります。
最短で申込み当日に借りられる
大手消費者金融は、公式サイトで最短3分(プロミス)〜最短20分融資(アコム)といった時間を案内しています。申込みから借入までスマホで完結でき、条件がそろえば当日中に借りられます。
返済を分割できる
カードローンは毎月の返済額を決めて少しずつ返していく仕組みなので、一度に大きなお金を用意する必要はありません。ただし、返済期間が長くなるほど利息は増えます。
使い道は原則自由。ただし事業資金や投機目的は避ける
個人向けのカードローンは、生活費や冠婚葬祭費など、使い道が原則自由です(事業性の資金は除く)。ただし、ギャンブルや投機目的の借入は返済が難しくなりやすく、おすすめできません。
はじめての人向けの無利息期間がある
アコム・アイフル(契約日の翌日から30日間)、プロミス(初回利用日の翌日から30日間)、レイク(Web申込みで60日間など)には、はじめての人向けの無利息期間があります。次の給料日までに返せる金額なら、利息の負担を抑えられます。
生活費の不足をカードローンで補うメリットとリスクについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
カードローンで今日中にお金を用意する流れ
即日融資なら大手消費者金融が現実的
銀行カードローンは審査に時間がかかることが多く、即日融資は原則難しいのが現状です(auじぶん銀行のように条件付きで「最短即日融資OK」とする銀行もあります)。今日中に借りたいなら、大手消費者金融が現実的な選択肢です。
| 会社名 | 最短時間 | 無利息期間 |
|---|---|---|
| アコム | 最短20分融資 | 契約日の翌日から30日 |
| プロミス | 最短3分 | 初回利用日の翌日から30日 |
| アイフル | 最短9分 | 契約日の翌日から30日 |
| SMBCモビット | 最短15分 | 公式サイトで記載を確認できず |
| レイク | 最短8分融資 | 365日/60日/30日(条件別) |
※2026年10月時点の情報です。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。
申込みから借入までの流れ
- 公式サイトやアプリから申し込む
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)をスマホで提出する
- 審査を受ける
- Webで契約する
- 振込やスマホATMで借り入れる
収入証明書は、希望額が50万円を超える場合や、他社と合わせた借入が100万円を超える場合に必要です。勤務先への在籍確認の電話は、大手5社とも原則行わないとしています。
借入方法は、本人名義の口座への振込か、アプリを使ったスマホATMが一般的です。なお、プロミスはスマホATMでの借入を2024年11月1日から停止しており(返済は可能)、2026年10月時点で再開の告知は確認できていません。プロミスで借りる場合は「インターネット振込」を使います。
来店せずに即日融資を受けるための手順やコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
カードローンで借りる前に確認したい注意点
申込みはできるだけ早い時間に
審査や契約の手続きには受付時間があります。アイフルの審査回答時間は9時〜21時、レイクで当日中に振り込まれるのは21時(日曜日は18時)までに契約手続きが完了した場合です。夕方以降は申込みが集中しやすいので、できるだけ早い時間に申し込みましょう。
申込内容は正確に入力する
入力ミスがあると確認に時間がかかり、当日中に借りられなくなることがあります。年収などを実際より多く申告するのは虚偽の申告にあたり、審査に通らない原因になります。
総量規制で借りられる額には上限がある
消費者金融からの借入は、貸金業法の総量規制により、他社分も含めて年収の3分の1までです。すでに他社から借りている場合は、希望額を借りられないこともあります。
返済計画を立ててから借りる
急いでいるときほど、返済のことを後回しにしがちです。借りる前に、毎月いくら返せるか、いつまでに完済するかを決めておきましょう。毎月の生活費が足りない状態が続いているなら、借入で補うより、家計の見直しや公的な支援を優先したほうがよい場合もあります。
返済額の目安を確認しておく
たとえば10万円を年18.0%で30日借りた場合の利息は約1,480円です。無利息期間内に完済すれば利息はかかりませんが、返済が長引くほど利息は増えます。毎月の返済額が少ないと元金がなかなか減らないので、余裕があるときは多めに返すようにしましょう。
「審査不要」「即日現金」をうたう業者は使わない
SNSの個人間融資や、貸金業登録のない業者はヤミ金の可能性があります。「給与ファクタリング」や「後払い現金化」なども、金融庁や日本貸金業協会が注意を呼びかけている手口です。借入先は必ず貸金業登録のある正規の業者を選びましょう。
困ったときの相談先
返済が難しくなりそうなときや、どうすればよいか分からないときは、次の窓口に相談できます。
- 日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター:0570-051-051
- 法テラス(日本司法支援センター)
- お住まいの自治体の相談窓口、社会福祉協議会
- 消費者ホットライン:188
まとめ:急な出費は「借りない方法」から順に検討する
急にお金が必要になったときのポイントをまとめます。
- まず「何に・いくら・いつまでに」必要かを整理する
- 支払先への相談、不用品の売却、家族への相談など、借りずに済む方法を先に確認する
- 生活に困っている場合は、緊急小口資金などの公的な貸付制度も検討する
- 今日中に必要で返済の見通しが立つなら、大手消費者金融のカードローンが選択肢になる
- 借りる前に返済計画を立て、困ったときは早めに相談する
急な出費は焦りやすいものですが、方法ごとの向き不向きを知っておけば、落ち着いて判断できます。自分の状況に合った方法を選びましょう。


















