カードレスキャッシングとは?ローンカードなしで借りる仕組みと注意点
カードローンでお金を借りるとき、以前はローンカードを使ってATMで引き出すのが一般的でした。現在は、ローンカードを使わずに、振込やスマホアプリでお金を借りる「カードレスキャッシング」が広く使われています。
カードレスなら、カードを持ち歩いたり、自宅にカードが届いたりする心配がありません。一方で、会社によって使える方法や時間に違いがあり、プロミスのようにスマホATMでの借入を停止している会社もあります。
- カードレスキャッシングの仕組みと2つの借入方法
- カードレス契約のメリット・デメリット
- 大手消費者金融と銀行カードローンの対応状況
- カードレスで借りるときの注意点
カードレスキャッシングの仕組み

カードレスキャッシングとは、ローンカードを使わずにカードローンでお金を借りる方法の総称です。主な方法は次の2つです。
- 会員ページやアプリから、自分の銀行口座に振り込んでもらう(振込キャッシング)
- スマホアプリとコンビニATMを連携させて、カードなしで現金を引き出す(スマホATM)
方法1:振込キャッシング
カードローンの会員ページやアプリにログインし、金額を指定して振込を依頼すると、登録した本人名義の口座にお金が振り込まれます。ほとんどのカードローンで使える方法で、口座振替の引き落としに間に合わせたいときなどに便利です。
大手消費者金融の多くは、夜間・休日も振込を受け付けています。
- アコム:24時間最短10秒(金融機関により異なる。毎週月曜1時〜5時はメンテナンス)
- プロミス:「インターネット振込」(旧称:瞬フリ)。年中無休・夜間も受付、最短10秒
- アイフル:24時間365日、最短10秒(一部金融機関を除く)
- SMBCモビット:受付完了から最短3分(平日14時50分以降や土日祝日は翌営業日9時30分頃になる場合あり)
- レイク:月曜8時10分〜23時50分、火〜土曜0時15分〜23時50分、日曜0時15分〜18時50分の受付
ただし、実際に入金される時刻は振込先の金融機関によって異なります。夜間や休日の入金に対応していない金融機関を登録していると、翌営業日の入金になります。
方法2:スマホATM(アプリ×コンビニATM)
カードローン会社の公式アプリを使い、セブン銀行ATMなどの画面に表示されるQRコードを読み取ることで、ローンカードなしで現金を引き出せます。現金がすぐに必要なときに便利な方法です。
| 会社名 | スマホATMで使えるATM |
|---|---|
| アコム | セブン銀行・ローソン銀行(借入・返済) |
| プロミス | 借入は停止中(返済は可) |
| アイフル | セブン銀行・ローソン銀行(借入・返済) |
| SMBCモビット | セブン銀行・ローソン銀行(借入・返済) |
| レイク | セブン銀行のみ(借入・返済。1回の借入は10万円まで) |
※2026年10月時点の情報です。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。
プロミスは、SMS認証コードの不正取得事案を理由に、2024年11月1日からスマホATMでの借入を停止しています。2026年10月時点で再開の告知は確認できていません。プロミスでカードレスで借りる場合は、インターネット振込を使いましょう。
各社のアプリでできることや、アプリでお金を借りる手順については、こちらの記事で詳しく解説しています。
カードレス契約とは

カードレスキャッシングは、ローンカードを持っている人でも使えます。これとは別に、そもそもローンカードを発行しない「カードレス契約」を選べるカードローンも増えています。
大手消費者金融のカードレス契約
大手消費者金融では、Webで申し込むとカードレスで契約できる会社が多くなっています。
- アコム:「カードレスでご契約手続きいただくことも可能です」
- プロミス:Web完結では「カードを発行せず郵送物のお受取も不要」
- アイフル:「手続きはスマホのみでカードレス」
- SMBCモビット:Web完結は原則カードレスで、カードや契約書は原則送付されない
銀行カードローンのカードレス対応
銀行カードローンでは、カードレスを選べるところはまだ限られています。
- 三菱UFJ銀行「バンクイック」:ローンカードとカードレスから選べる。ただしカードレスを選ぶとATMは使えず、申込時にカードレスを選ぶ場合はマイナンバーIC認証が必須。すでにカードを持っている人はカードレスに変更できない
- みずほ銀行カードローン:キャッシュカード兼用型。口座なしで申し込んだ場合、キャッシュカードが届く前でもアプリやインターネットバンキングで借りられる
- 千葉銀行・横浜銀行:ローンカードを郵送するが、アプリやインターネットバンキングからも借りられる
カードレス契約のメリット
- ローンカードが自宅に郵送されないので、家族に知られる心配が少ない
- カードの紛失や盗難のリスクがない
- 契約後すぐに振込やアプリで借りられる
カードレス契約のデメリット
- スマホの電池切れや故障、通信障害のときに借りられないことがある
- スマホATMに対応していない会社や、使えるATMが限られる会社がある
- バンクイックのように、カードレスを選ぶとATMが使えない商品もある
Web完結やカードレスで契約すれば、郵送物や電話連絡を減らせる会社が多くなっています。家族や職場に知られずにカードローンを使う方法全般については、こちらの記事で詳しく解説しています。
カードレスキャッシングが役立つ場面

口座の引き落としに残高が足りないとき
公共料金や携帯電話料金、家賃などの引き落とし日に口座の残高が足りないと、未納扱いになってしまいます。未納が続くと、サービスが止まったり、延滞金がかかったりすることがあります。スマホ端末の分割払いを滞納すると、信用情報に延滞として記録される場合もあります。
こうしたときは、振込キャッシングで引き落とし口座に直接入金すれば、ATMに行かずに対応できます。ただし、引き落としの時刻までに入金が反映されるかは、振込先の金融機関によって異なるので注意しましょう。
ローンカードを紛失したり、手元にないとき
ローンカードを紛失した場合は、まずカードローン会社に連絡して利用を止め、再発行の手続きをします。再発行には時間がかかりますが、その間も振込キャッシングやアプリを使えば借入ができる場合があります。
深夜や休日に急にお金が必要になったとき
24時間対応の振込やスマホATMを使えば、夜間や休日でも借りられる場合があります。深夜・早朝に借りる方法と、各社の受付時間の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
カードレスキャッシングで気をつけたい4つのポイント

1. 振込の受付時間と入金のタイミングを確認する
振込は「24時間受付」でも、メンテナンス時間は利用できず、入金は振込先の金融機関の対応によって翌営業日になることがあります。SMBCモビットは平日14時50分以降や土日祝日に、レイクは日曜の19時以降などに、当日の振込ができない場合があります。急ぎの場合は、夜間の入金に対応している口座を登録するか、スマホATMで借りられる会社を選びましょう。
2. ログイン情報とスマホの管理を徹底する
カードレスキャッシングは、会員ページやアプリのログイン情報があれば借入ができます。ほかのサービスと同じパスワードを使い回さない、スマホに画面ロックや生体認証を設定する、SMSで届く認証コードを他人に教えないなど、基本的なセキュリティ対策を徹底しましょう。プロミスのスマホATM借入停止も、SMS認証コードの不正取得事案がきっかけでした。
3. 手軽に借りられる分、借りすぎに注意する
カードレスキャッシングはスマホひとつで借りられるため、つい必要以上に借りてしまうこともあります。アプリで残高や返済予定を定期的に確認し、返済計画を立てたうえで必要な分だけ借りましょう。
4. ATM手数料やメンテナンス時間を確認する
スマホATMでコンビニのATMを使うと、所定の利用手数料がかかる場合があります。また、毎週決まった曜日・時間帯にメンテナンスがある会社もあります(アコムは毎週月曜1時〜5時に振込停止、プロミスは毎週月曜0時〜7時に受付停止)。よく使う時間帯に利用できるか確認しておきましょう。
カードレスキャッシングでよくある疑問
カードレスでも返済はできる?
できます。カードレスの場合の主な返済方法は、口座振替(自動引き落とし)、インターネット返済、銀行振込、スマホATMでの返済などです。アコムは返済方法としてPayPayマネーにも対応しています。プロミスはスマホATMでの借入は停止していますが、スマホATMでの返済は通常どおり利用できます。
あとからローンカードを発行できる?
多くの会社では、カードレスで契約したあとでもローンカードの発行を申し込めます。ただし、三菱UFJ銀行「バンクイック」のように、カードとカードレスの切り替えに制限がある商品もあります。カードの発行を希望する場合は、郵送物が届くことも含めて事前に確認しましょう。
スマホを持っていなくても使える?
振込キャッシングは、パソコンから会員ページにログインしても利用できます。スマホATMはアプリが必要なので、スマホがない場合はローンカードを使うか、振込を利用しましょう。
カードレスなら無利息期間は使えない?
カードの有無と無利息期間は関係ありません。はじめての契約なら、カードレスでも無利息期間の対象になります。ただし、アコムとアイフルは契約日の翌日から30日間、プロミスは初回利用日の翌日から30日間と、起算日が異なります。
まとめ:カードレスキャッシングは方法ごとの違いを知って使い分ける

カードレスキャッシングのポイントをまとめます。
- カードレスキャッシングは、振込とスマホATMの2つの方法がある
- 振込は口座への入金、スマホATMはコンビニATMで現金を引き出したいときに便利
- プロミスはスマホATMでの借入を停止中。カードレスで借りるならインターネット振込を使う
- 大手消費者金融の多くはカードレス契約に対応。銀行はバンクイックなど一部で選べる
- 受付時間やメンテナンス時間、セキュリティ、借りすぎに注意する
カードレスキャッシングを上手に使えば、ローンカードがなくても必要なときにスムーズに借りられます。便利な分、計画的な利用を心がけましょう。返済が苦しくなりそうなときは、早めに借入先や日本貸金業協会の「貸金業相談・紛争解決センター」(0570-051-051)に相談してください。



















