カードローンの利息の計算方法と金利の仕組み|返済総額を抑えるコツ
カードローンの利息は、「借りている元金 × 金利(年率)÷ 365日 × 借りていた日数」という日割りで計算されます。つまり、利息を減らすには「金利を下げる」「元金を早く減らす」「借りる日数を短くする」の3つしかありません。
この記事では、カードローンの金利と利息の基本、具体的な計算例、銀行と消費者金融の金利の違い、そして利息で損をしないための使い方を順番に解説します。
この記事で分かること
- 金利(実質年率)の見方と、法律で決まっている上限金利
- 1か月分の利息と返済総額の計算方法
- 銀行カードローンと消費者金融カードローンの金利・無利息期間の違い
- 利息を抑えるための具体的な方法
カードローンの金利と利息の基本

「金利」は1年間お金を借りたときにかかる利息の割合(年率)で、「利息」は実際に支払うお金の額です。カードローンの広告に書かれている「実質年率」は、利息に加えて手数料なども含めた年率で、比較するときはこの数字を見ます。
金利は「○%〜○%」と幅で表示される
カードローンの金利は「年3.0%〜18.0%」のように下限と上限で表示されています。どの金利が適用されるかは審査で決まり、一般的に利用限度額が大きいほど金利は低くなる仕組みです。
はじめて契約する人や限度額が数十万円程度の人には、上限に近い金利が適用されることが多いため、比較するときは上限金利を基準に考えるのが現実的です。
法律で決まっている上限金利
カードローンの金利は、利息制限法によって元本の金額ごとに上限が決められています。
| 元本の金額 | 上限金利(年率) |
|---|---|
| 10万円未満 | 20% |
| 10万円以上100万円未満 | 18% |
| 100万円以上 | 15% |
また出資法により、年20%を超える金利での貸付は刑事罰の対象です。2010年6月18日以降、いわゆるグレーゾーン金利はなくなりました。年20%を超える金利を提示する業者は違法なヤミ金なので、絶対に利用しないでください。
カードローンの利息の計算方法
基本の計算式
カードローンの利息は日割りで計算されます。1か月(30日)分の利息は次の式で求められます。
利息 = 借入残高 × 金利(年率)÷ 365日 × 借入日数
例えば、10万円を年18.0%で30日間借りた場合は、
100,000円 × 0.18 ÷ 365日 × 30日 = 約1,479円
となります。同じ10万円でも、10日で返せば利息は約493円で済みます。借りている日数が短いほど利息は少なくなるのがカードローンの特徴です。
返済が進むと利息は減っていく
利息は「その時点で残っている元金」に対してかかります。毎月返済して元金が減れば、翌月以降の利息も少しずつ減っていきます。逆に、毎月の返済額のほとんどが利息に充てられている状態だと、元金がなかなか減りません。
金利の差で返済総額はどれだけ変わる?

金利の違いが返済総額にどう影響するか、100万円を毎月同じ額(元利均等)で返済した場合の試算で比べてみます。
| 金利 | 年10% | 年15% |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | 約32,267円 | 約34,665円 |
| 利息総額 | 約161,600円 | 約247,900円 |
| 金利 | 年10% | 年15% |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | 約21,247円 | 約23,790円 |
| 利息総額 | 約274,800円 | 約427,400円 |
※試算は概算です。実際の返済額は各社の返済方式や返済日によって異なります。
同じ100万円でも、金利が5%違うだけで利息総額に8万〜15万円の差が出ます。また、返済期間が長くなるほど金利差の影響は大きくなります。
すでに借りているカードローンの金利を下げる方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
銀行と消費者金融の金利・サービスの違い

カードローンは大きく銀行カードローンと消費者金融カードローンに分かれ、金利の水準やサービスに違いがあります。
銀行カードローンは上限金利が低め
銀行カードローンは、上限金利が年14%台〜15%前後に設定されている商品が多く見られます。
| 商品名 | 金利(年率) |
|---|---|
| みずほ銀行カードローン | 2.0%〜14.0% |
| 楽天銀行スーパーローン | 1.9%〜14.5% |
| 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 1.4%〜14.6% |
| auじぶん銀行カードローン | 1.63%〜17.8%(通常金利) |
※2026年10月時点の情報です。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。
ただし、auじぶん銀行のように上限が17%台の銀行もあるため、「銀行なら必ず低金利」とは限りません。地域の銀行が提供するカードローンの特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。
消費者金融カードローンは上限18%前後だが無利息期間がある
大手消費者金融の上限金利は年17.9%〜18.0%で、銀行より高めです。一方で、はじめて契約する人向けの無利息期間を用意している会社が多く、短期間の借入なら利息を大きく抑えられます。
| 会社名 | 金利(年率) | 無利息期間 |
|---|---|---|
| アコム | 2.4%〜17.9% | 契約日の翌日から30日間 |
| プロミス | 2.5%〜18.0% | 初回利用日の翌日から30日間(メールアドレス登録とWeb明細利用が条件) |
| アイフル | 3.0%〜18.0% | 契約日の翌日から30日間 |
| レイク | 4.5%〜18.0%(貸付利率) | 条件により365日間・60日間・30日間 |
※2026年10月時点の情報です。最新の条件は各社の公式サイトでご確認ください。アコムは2026年1月5日までに契約した場合3.0%〜18.0%です。
無利息期間の起算日は会社によって異なります。アコムやアイフルは「契約日の翌日」から始まるため、契約してしばらく借りずにいると、その分だけ無利息期間が減ってしまう点に注意してください。
短期なら消費者金融、長期なら低金利の銀行が目安
例えば10万円を借りて次の給料日にまとめて返せるなら、無利息期間内に完済すれば利息はかかりません。この場合は、金利が低い銀行カードローンより消費者金融の方が支払いは少なくなります。
反対に、数十万円以上を1年以上かけて返す予定なら、無利息期間の効果は小さく、上限金利の低いカードローンの方が利息総額は少なくなります。借りる金額と返済期間を先に決めてから選ぶのがポイントです。
利息で損をしないための4つのポイント

1. 必要な金額だけ借りる
限度額に余裕があっても、使う予定のない分まで借りると利息が増えるだけです。借りる前に、必要な金額と返済できる金額を書き出しておきましょう。
2. 余裕があるときは追加で返済する
カードローンは、毎月の約定返済とは別に、いつでも追加で返済(繰上げ返済)できるのが一般的です。追加で返したお金は元金の返済に充てられるので、その後の利息が減ります。まとまったお金が入ったときに一括で返すのも効果的です。
一括返済や繰上げ返済の手順と注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
3. 長期になるなら低金利への借り換えを検討する
返済が長引きそうな場合は、より金利の低いローンへの借り換えも選択肢です。ただし、借り換えにも審査があり、返済期間が延びると利息総額がかえって増える場合もあるため、試算してから判断しましょう。
4. 登録のない業者からは借りない
「審査なし」「誰でも借りられる」などとうたう業者や、SNSでの個人間融資は、ヤミ金の可能性があります。貸金業を営むには登録が必要です。申し込む前に、金融庁の登録貸金業者情報で登録の有無を確認してください。
金利と利息に関するよくある疑問
返済が遅れると利息はどうなる?
返済日に遅れると、通常の利息とは別に「遅延損害金」がかかります。例えばアコムやレイクの遅延損害金は年20.0%で、通常の金利より高く設定されています。遅れた日数分だけ日割りでかかるため、遅れが長引くほど負担は増えます。さらに、長期の延滞は信用情報に記録され、今後のローンやクレジットカードの審査にも影響します。
無利息期間が終わった後の利息は?
無利息期間が終わると、翌日から契約時に決まった通常の金利で利息がかかります。無利息期間内に返しきれなかった残高にも、期間終了後は利息がかかる点に注意してください。無利息期間を使うときは、期間内にいくら返せるのかを先に計算しておきましょう。
銀行カードローンの「変動金利」とは?
銀行カードローンの多くは変動金利で、金融情勢などに応じて銀行が金利を見直すことがあります。金利が変わると利息も変わるため、契約中も会員ページや通知で適用金利を確認しておくと安心です。
毎月の返済額に占める利息の割合を知るには?
会員ページや利用明細には、毎月の返済額のうち元金と利息がそれぞれいくらかが表示されるのが一般的です。返済額の多くが利息に充てられている場合は、元金がなかなか減っていないサインです。追加返済を検討しましょう。
まとめ|金利・元金・日数を意識すれば利息は減らせる

- カードローンの利息は「借入残高 × 金利 ÷ 365日 × 日数」の日割り計算
- 金利は利息制限法で年15%〜20%が上限。年20%超は違法
- 少額・初回契約では上限に近い金利が適用されやすい
- 短期で返せるなら消費者金融の無利息期間、長期なら上限金利の低いローンが有利になりやすい
- 繰上げ返済で元金を早く減らすと利息を抑えられる
カードローンを使う前に、各社の公式サイトにある返済シミュレーションで、毎月の返済額と返済総額を確認しておきましょう。毎月いくら返せば何か月で完済できるのかを把握しておくことが、借りすぎを防ぐいちばんの対策です。
返済方法や返済計画の立て方については、こちらの記事で詳しく解説しています。




















