電子マネーを複数使い分けるコツは?使い分けに便利なクレジットカードも解説
様々な電子マネーが溢れている現代、実際に利用している方も多いですよね。しかし、あまりにも所持している電子マネーの数が多く、うまく活用・管理できていないケースもあるでしょう。
この記事では、複数の電子マネーをうまく使い分けるコツのほか、電子マネーの使い分けに便利なクレジットカードや注意点を解説しています。
現在電子マネーを複数利用している方や、今後電子マネーをうまく活用したい、と思っている方は、ぜひ一度参考にしてみてくださいね。
電子マネーを複数使いわけるとお買い物がお得に
電子マネーは全国的に普及しているものや、店舗限定で利用可能なものなど、すべて合わせると30種類以上の電子マネーが存在しています。
それぞれの電子マネーは加盟店・対応店舗での利用で、還元率が高くなったり、割引を受けられたりなど、利用するメリットは多くあります。
ライフスタイルに合わせて複数の電子マネーを使い分けると、様々なお店でお得にお買い物ができますので、使い分けのコツを知ってうまく活用していきましょう。
主要な電子マネーは以下の種類があります。一言ずつ簡単に説明しますね。
- QUICPay……後払い式でチャージ不要。加盟店が多い。
- iD……後払い式でチャージ不要。スマホ・おサイフケータイで利用しやすい。
- Suica……交通系電子マネーの代表格。
- PASMO……私鉄・バス系の交通系電子マネー。Suicaとの相互利用が可能。
- nanaco……唯一税金の支払いができる電子マネー。セブンイレブン・イトーヨーカドーでお得。
- 楽天Edy……加盟店の多い電子マネー。ネットでの利用も可能で、モバイル版はためられるポイントの選択肢が豊富。
- WAON……イオン系列でお得な電子マネー。
- au PAY……Pontaポイントが貯まるauの電子マネー。ローソンでお得。
上記の主要電子マネーのほか、ドラッグストアやスーパーなど、様々なお店ごとに発行している電子マネーがあります。自分に合った電子マネーを選ぶことが、上手な使い分けの第一歩です。
複数の電子マネーを使い分けるコツ
複数の電子マネーを使い分けるには、コツがあります。
これからご紹介するポイントをおさえ、賢くお得に使い分けしましょう。
複数の電子マネーを使い分けるコツ
- 利用する電子マネーの数は管理できる範囲で
- よく利用する店舗やサービスごとにお得な電子マネーを使い分ける
- スマホで集約できるものはまとめる
- カードタイプとスマホ登録両方あると安心
- メインの電子マネーとサブを決めておくと効率よくポイントが貯められる
1.利用する電子マネーの数は管理できる範囲で
利用する電子マネーの数が増えると、それぞれの残高や利用金額などの把握が難しくなり、少しずつ残高が残ったまま放置されるなど、無駄が出てしまうケースがあります。利用する電子マネーの数は2~3種類程度におさめ、管理できる範囲で使い分けましょう。
2.よく利用する店舗やサービスごとにお得な電子マネーを使い分ける
すべて同一の電子マネーを利用していると、割引や還元を受けることができない場合があります。
よく利用する店舗やサービスごとに、それぞれお得に利用できる電子マネーが異なるため、利用頻度の高い店舗やサービスが提供している電子マネーを利用するのが良いですね。
3.スマホで集約できるものはまとめる
スマホに対応している電子マネーも多くありますよね。
何枚ものカードタイプ電子マネーをお財布に入れて使い分けるより、スマホ1台に集約してしまう方が、お財布もスッキリしますし、より便利に使い分けできるように。また、カードの紛失なども防ぐことができるため、スマホに搭載できるものはスマホにまとめると良いでしょう。
4.カードタイプとスマホ登録の両方あると安心(スマホの充電が切れても大丈夫)
スマホに電子マネーを登録し利用すると便利になりますが、万が一スマホの充電が切れてしまうと利用できなくなってしまいます。スマホへの登録でなく、カードタイプも所持しておくと良いですね。
両方所持しておけば、万が一の時も安心できます。
5.メインの電子マネーとサブを決めておくと効率よくポイントが貯められる
複数の電子マネーを使い分ける際には、メインで利用する電子マネーと、サブで利用する電子マネーを決めておくと効率よくポイントが貯められます。
普段のお買い物などで使う電子マネーは基本還元率が高い電子マネー、よく利用するコンビニで決済するための電子マネーを別にもつ、といった工夫をすることで、集中して還元や割引を受けることができるのです。場合によってはキャンペーンを活用するとよりいいでしょう。
すべて同一の電子マネーを利用するよりも、メインとサブを決め、ポイント還元や割引・特典などに注目してうまく使い分け、できるだけメインに集中して効率よくポイントを貯めましょう。
複数の電子マネーを使い分けるデメリット
お得に使える複数の電子マネーの使い分けですが、デメリットも存在します。デメリットを把握したうえで、うまく活用できるようにしましょう。
複数の電子マネーを使い分けるデメリット
- 利用する電子マネーが多いと管理がしにくくなる
- クレジットカードを複数持つことになる場合も
1.利用する電子マネーが多いと管理がしにくくなる
その場でのお得度に惹かれ、思わずいくつもの電子マネーを登録・発行してしまうと、利用する電子マネーがどんどん増えてしまい、管理しにくい、もしくはできなくなってしまうケースがあります。
複数の電子マネーを使う場合には、利用金額やチャージ残高などをしっかり把握・管理できるように、2~3つ程度にしておきましょう。
2.クレジットカードを複数持つことになる場合も
電子マネーを利用するにあたり、指定クレジットカードの発行が必要な場合があります。電子マネーごとにクレジットカードを発行していては、利用する電子マネーの数だけクレジットカードの持つことになってしまいます。それぞれ年会費のかかるクレジットカードを持っている場合には、年会費だけでも大きな負担となってしまいますよね。
電子マネーの利用に伴うクレジットカードの発行は、よく考えて行う必要があります。
複数の電子マネーに対応するクレジットカードはある?
電子マネーをより便利に利用するには、クレジットカードとの紐付けも必要となってきます。1枚で複数の電子マネーを利用できるクレジットカードを利用すれば、何枚ものクレジットカードを持つ必要はありません。
ここでは、Apple Pay、もともと付帯する電子マネーの2種類の電子マネーがつかえるクレジットカードを紹介します。
1.イオンカードセレクト

年会費 (初年度) |
永年無料 | 年会費 (2年目) |
永年無料 |
---|---|---|---|
還元率 | 0.5%~1% | 発行日数 | 2週間程度 |
イオンカードセレクトは、イオン系列でお得に利用できる、イオン銀行のキャッシュカードとクレジットカード+イオン電子マネーWAONが一体型となった便利な1枚。
年会費無料で持ちやすく、イオン系列の店舗を頻繁に利用する方には外せないカードです。WAONへのチャージが特にお得で、
・電子マネーWAONへのオートチャージ……200円ごとに1WAONポイント
・WAON決済利用……200円ごとに1WAONポイント
がたまり、Wでポイントを獲得することができます。また、WAONへのオートチャージの利用でポイントが獲得できる唯一のイオンカードとなっているため、WAON利用者は必須と言えるでしょう。
さらに、付帯電子マネーWAONの他に、Apple Payにイオンカードセレクトを登録することで、ポストペイ型電子マネー「iD」の利用も可能に。チャージ不要でサクサク支払いが可能です。ちなみに、利用代金はイオンカードセレクトの請求に合算されます。
WAON利用と同じように、iDの利用金額200円につき、イオンカードセレクトのクレジットカードポイント「WAON POINT」が1ポイントたまります。
iDの利用で貯めたWAON POINTは、1ポイント1円で使えるほか、電子マネー「WAONポイント」やSuicaへのチャージも可能です。
貯めたポイントが電子マネーにチャージできるのも大きな魅力ですよね。
1枚のカードで2種類の電子マネーを利用できると、管理もしやすく便利になります。イオン系列をよく利用する方、電子マネーを複数使い分けたいとお考えの方に、ぜひ活用してほしい1枚です。
2.ビュースイカカード

年会費 (初年度) |
524円(税込) | 年会費 (2年目) |
524円(税込) |
---|---|---|---|
還元率 | 0.50%~1.84% | 発行日数 | 最短1週間 |
ビュースイカカードは、JR東日本グループに属する「ビューカード株式会社」が発行するクレジットカード。クレジットカード・電子マネーSuica・定期券の3つの役割をこなし、1枚に集約して持つことができるのが魅力的です。
ポイント還元率は0.5%~となっており、通常1,000円ごとの利用につき5ポイント(5円相当)が付与されますが、定期券購入や、Suicaへのオートチャージでは1,000円につき15ポイント(15円相当)、つまり1.5%ものポイントが獲得できます。通勤や通学などでSuicaを利用する方は効率よくポイントを貯めることができますね。ビュープラスとモバイルsuicaを組み合わせると、さらに高還元率(最大5%)になるため、非常にお得です。
貯めたポイントは電子マネーSuicaへのチャージも可能となっており、お得に貯めたポイントをチャージしてさらにお買い物や鉄道利用ができます。
また、ビュースイカカードは、Apple Payへの登録でQUICPayの利用が可能。ポストペイ型なので、チャージ残高を気にせずスマートに決済ができるのが魅力。Apple PayからのSuicaへのチャージももちろんOKです(Apple PayでSuicaへのチャージはVisaブランド対象外となっています)。
コスパの良いビューカードを利用して、Suicaと共に加盟店の多いQUICPayの利用が可能になるおすすめのクレジットカードです。
複数の電子マネーを使い分ける際の注意点
複数の電子マネーを使い分ける際には、気をつけておきたい注意点があります。安全・安心に電子マネーを活用するために、事前に把握しておきましょう。
複数の電子マネーを使い分ける際の注意点
- 電子マネーのカードを重ねて決済しない
- クレジットカードの年会費にも注意が必要
- ポストペイ型は使いすぎに注意
- チャージタイプは拾われて使われた分は保証されない
1.電子マネーのカードを重ねて決済しない
カードタイプの電子マネーを活用している方の中には、電子マネーカードをまとめて管理しているという方もいますよね。ケースに入れたまま決済する方もいるかと思います。
問題なく決済できる場合もありますが、電子マネーのカードを重ねたまま決済すると、磁気同士が干渉しエラーを起こしたり、カードを読み取る機器が判断できず決済ができなかったりする場合がありますので、注意が必要です。
決済時には、1枚ずつ取り扱うようにしましょう。
2.クレジットカードの年会費にも注意が必要
電子マネーを利用するために紐づけたクレジットカードを発行すると、年会費がかかってしまうケースがあります。年会費を気にせず複数の電子マネーのために複数のクレジットカードを発行すると、それだけで年会費何千円にもなってしまう可能性も。
電子マネーのためとはいえ、維持費のチェックは大切です。毎年いくらかかるのか、抑える方法はないかなど、必要以上に年会費を支払わなくて済むように注意しましょう。
3.ポストペイ型は使いすぎに注意
利用金額をクレジットカードの利用金額を合わせて引き落としとなる、ポストペイ型(後払い)の電子マネーでは、自らチャージする必要がないため、利用金額を気にせずどんどん利用できてしまいます。
クレジットカードの請求と合わせたら、想像より高い請求がきた、などということにならないよう、ポストペイ型電子マネーを利用する際には、使いすぎに注意しましょう。
おすすめは、こまめにクレジットカードのWEB明細をチェックすることです。
4.チャージタイプは拾われて使われた分は補償されない
チャージタイプの電子マネーは、盗難や紛失によって残高を利用されてしまった場合、基本的には使われた残高の補償がされません。
記名式電子マネーを利用している場合には、カード所有者の特定ができるため、利用停止手続きをすれば手続き後の分は使われずに済みます。一方で、無記名式電子マネーの場合は、そもそも利用停止手続きができませんので、注意が必要です。
電子マネーにより補償される範囲は異なりますので、利用する電子マネーの補償範囲を確認しておくと良いですね。
電子マネーを複数使い分ける場合には、管理できる範囲でうまく活用しよう
複数の電子マネーを使い分ける場合には、自分がよく利用する店舗やサービスでお得になる・使える電子マネーを見極めて利用する必要があります。
電子マネーは便利な反面、あまりに多くの電子マネーを利用すると、管理が行き届かなくなり、紛失や盗難に気がつかないといったトラブルの原因となってしまうケースも。
選ぶ際には、生活圏で利用頻度の高い電子マネー2〜3種類に絞るのがおすすめです。
本記事でご紹介したように、1枚で複数の電子マネーに対応するクレジットカードを選んだり、メインとサブを決めて使い分けたりと工夫して、効率よく電子マネーを使いわけましょう。
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